揺れ日記

熊本地震で被災。行政からも何の支援も無く一人で自費で県外避難転居しました。

無題

台風だとある程度には事前に心構えや避難の準備が可能だけど、特に地震は本当に何の前触れもなく突然やってくる。

だからあの時の恐怖が皮膚の奥深くまで刺さった棘みたいで、膿んで腫れ上がり痛みを増し、それでも棘はなかなか抜けない。そんな感じ。

 

熊本を離れるまでは皆が被災者で、見渡すと誰もが不自由な生活を強いられていた。

熊本を離れると余震からくる体調不良が無く、安心したのだけれど

今度は地震を「知らない」人々の無知さに振り回されてしまう。

 

早いうちから報道が少なくなってしまったのが原因だろう。

無知ゆえの言動からか、私は怒りの感情が増え、未だに苛立ちと歯がゆさの中にいる。

 

 

恐ろしい揺れの中で、怪我するかもしれない中どうにか避難所まで行き、寒さに震えながら眠れない夜を過ごしていた時にも

水や食料が手に入らず、どうしたらいいか路頭に迷っていた時も

洗濯やシャワーやトイレが使えない、普通の生活が出来ない中もがいていた時も

今後の住処と仕事をどうするかと悩んでいた時も

この人らはいつも通りに仕事に出掛け、コンビニやスーパーでは溢れんばかりの食材から食べたいものを選び、酒を飲んだり温かい食事をし、お湯をふんだんに使った風呂に入り、テレビを見て笑い、暖かい布団で寝、それが当たり前、と過ごしていたのだよな…と、どうしようもない事を考えてしまう。

 

まだ醒めない夢の中にいるような感覚で、ぼんやりした世界で生きているような、そんな毎日で、これからの事を考えると不安でしか無くて、しかも暑さで気力も無くなり大丈夫大丈夫と言いながらも、いつも死にたい死にたい…と考えるようになってもう、どん底だった。

 

どん底な中で、どうせ死ぬなら最後は美味しいもん食べるとかして、少しでも楽しかったなあって思ってからがいいなとも考えていたら本当に美味しいものが送られてきて、嬉しくてわあわあ泣いた。

おかげで今は少しだけどん底から泥だらけになりつつ這い上がってきています。