揺れ日記

熊本地震で被災。行政からも何の支援も無く一人で自費で県外避難転居しました。

あの夜から一年

4月14日、が来てしまった。

熊本でまた揺れが続いているし、こちらでも朝から揺れたのもあり、「何事無く過ぎますように」と祈りながら仕事を進める。

熊本を離れたからか周りの人からは何も言われない。気遣いか無関心なのか。残念ながら後者の方が色濃い。なぜなら職場の朝礼でもスルーされ黙祷すら無かったのだ。

 

前震から一年。あの日から何もかもが崩れた。

家や道路だけではなく、人生設計までもが。

 

地震が無かったら、私はこの地にいないし

もちろんここにもいなかった、という話を職場でしたら「そうかあ…そうなんだよね」と言われる。

地震が無かったら。を考える。

前職を退職せずに別部署で継続雇用されていただろう。その話をきちんとした形で進める矢先の地震だったから。

やりたかったアロマやハーブの教室を始め、時々旅行したりと、のんびりと暮らしていたはずだ。

 

住まいや仕事を探して路頭に迷ったり

あちこち転々としなくても良かったし

髪の毛が全部白髪にもならず

心労や毎日の睡眠不足で顔が老ける事も無かったし

食料や水が無い不自由な生活にもならなかったし

転居もしなくて良くて、失礼な言動に怒りを覚えたりも無かったはずだし

何よりも揺れに怯えながら夜がこんなにも怖く感じる事なく過ごせたはずだ。

 

時々、地震さえ無ければ…と何処にもぶつけられない怒りをどうする事も出来なくて、ただただ悔やみ悲しむしかない、という事がある。

 

今日も空を見上げると満月。

絶え間なく続く揺れの中、

寒さに耐え、給水の行列に並んだあの夜。

見上げると満月だった。すごくきれいだったけれども

地震以来、満月と夜空が嫌になってしまった。

必死に駆け抜けて耐えてきた夜たちを思い出すから。

 

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