揺れ日記

熊本地震で被災。行政からも何の支援も無く一人で自費で県外避難転居しました。

5月9日~15日 1回目の引っ越しと日常が少し戻る

外はどんより曇っている。雨も降りだした。

朝5時に起き、宿舎から自宅マンションへ向かう。

今日はマンションから宿舎へ引っ越しなのだ。

マンションは設備系がことごとく破損し、漏水、ガス漏れ。いったんは開栓したがまた供給を止められている。

私の部屋は、というよりマンションそのものが傾き始め、ギシギシミシミシ音を立て、揺れもだんだんとひどくなっている。元々手抜き工事だったとも聞いた。

やっぱり!これでは余震に耐えられないだろう。

トイレの床からは水があふれだし、便器際の床板は腐ってきている。

他の部屋もどこからか水漏れして壁に青かびが出始めたと聞いた。

しかも外から見えない中の破損なのでいつ復旧するのかわからない

皆、他に行くところがなくて住んでいる。

私はこんなマンションには住みたくない。

 

直接県外の住居へ引っ越ししたほうがお金もかからずいいと思うが

まだ本決まりではないし、内装が終わるまで入居も出来ない。

だけど、今の漏水マンションからは早く出たい。というより「早くここを出なくては」という強い思いがあった。

お金でそれが解決できるのであれば、いいじゃないかいいじゃないか、と言い聞かせるように「孤独のグルメ」の五郎さん風につぶやいてしまう。

気持ちも体調もキャパオーバーな中で決断していかなくてはならない。

 

幸いなことに宿舎の、私が入る部屋は耐震補強されており、漏水マンションよりは断然安心して過ごせるのだ。

 

最後の荷造りをし、引っ越し業者が来る時間だが一向に来ない。

渋滞してるんだろうか、忘れてないよね・・と思った矢先に連絡。

「他のお客さんのところが瓦礫とかごみで道が狭くなっててトラックが入れなくて、応援に行かなくてはならなくて1時間ほど遅れます」

うわー、それは大変だ。こちらはいいので怪我無いように、お気をつけて、と電話を切りちょっとうとうとする。

1時間遅れで業者到着。ひどく疲れているようだけれど皆てきぱきと運んでくれている。もうそれだけでありがとう~という感じ。

一人の若い作業員と話したら「僕、応援で来てるんですけど、どこも想像以上にひどいですね」と。名札を見ると「鹿児島支店」とあった。

1時間遅れだったけれど引っ越しは滞りなく終了。作業員2名、のはずが遅れがあったからか3名でやってくれた(料金変更なし)

 

雨脚が強くなってきたが、昼から市役所へ向かう。県外の住まいの契約に必要な住民票交付のためだ。

確かり災証明書があれば無料になるという記載を見たけど・・・

だけど無料にはならなかった。冷たく「民間の不動産会社提出は無料にはならない、公営住宅の申し込みの発行だけ、無料」と言い放っただけだ。

ちなみに地震関連の市役所発行の冊子にはどんなこと一言も書かれていない。

お役所の対応が悪いのはよくわかっていたけれど、こういうのはどうなんだ・・・

 

宿舎に戻って片付けと掃除。虫が多いし拭いても拭いても真っ黒に汚れてるしざらざらしてて何故か小石が出てくる部屋だけども、疲れて爆睡。

 

ここからちょっとずつ日常が戻り始め、米を炊き弁当作りも再開できた。

食事を自分の手で作ること、これができるようになるまで長かった。

菓子パン、カップラーメン、アルファ米、固形栄養補助食品、という食生活で胃がおかしくなっていたし、肌はボロボロ。

でも、こういう食生活を続けざるを得ない人たちもたくさん、たくさんいるのだ。

どうかしてあげたくてもどうしていいのかわからないし、私自身が何もかも一人でやらなくてはならないし、ずっとねばりついたような疲労で心身ともに疲れ切っている。

 

ここは安住の地ではなく、一時避難。

またすぐにここからも出なくてはならないのだ。本当にこういう生活は疲れる。